top of page

新たな物語を作るロゴデザイン誕生秘話

  • 執筆者の写真: KANBEE INTEL,INC. 山本兼嗣
    KANBEE INTEL,INC. 山本兼嗣
  • 4 時間前
  • 読了時間: 5分

2015年3月。 人口減少や若者の酒離れといった背景の中で、日本酒業界は縮小の波に直面していました。そんな状況の中で、「どこにも負けない日本酒企業をつくりたい」という酔鯨酒蔵さんの強い想いをお聞きし、その志に深く共感したことが、ブランディングに関わるきっかけとなりました。


ちょうどその頃、私はニューヨークのマーケティング会社と交流があり、現地でのブランディング手法を学んでいました。 NYは、国連の総本部があり、世界300人種の国連スタッフが世界中から集まる希少な都市。異国の文化を持ち込み、また持ち帰るという世界的にみても独特な文化がありました。

そのため世界300人種に適応する<最大公約数>的な、言い換えれば世界300人種の誰がみても、伝わりやすいブランド手法・あるいはマーケティング手法が求められる都市。NYの300人種に認められれば、世界で通用するブランド展開ができることから、アップルやNIKE、ユニクロをはじめ、ファッションや化粧品のハイブランド・食料品に至るまであらゆる企業が、NYでポップアップストアをチャレンジ展開。

NYのポップアップストアで、成功した企業の商品やサービスが世界展開するという流れになっているということを知りました。


そんな頃、酔鯨酒造さんのブランド作りをする上で最も大切だったのがロゴデザインでした。


ちょうどその検討を進めていた時期にニューヨークを訪れた際、忘れられない出来事がありました。


2015年ごろは、日本のラーメン店や和食店がNYで次々人気店ができていた時代で、日本酒を提供するお店もだんだん増えていた頃でした。 現地のパートナーに連れられて訪れた日本酒レストランでは、多くの日本酒ボトルが並び、ニューヨーカーが接待で利用していました。その場で、現地の方にこう質問してみたのです。

「あなたは、この漢字のロゴを見て、お酒を選んでいるのですか?」

すると返ってきたのは、「正直、まったく分からない。どれも同じに見えるので、店員のおすすめを飲んでいます」という答えでした。



これは、日本人がワインレストランでラベルを見ても違いが分からない感覚とまったく同じだと感じました。 そしてこの瞬間に、「世界に伝わるロゴとは何か」という答えが見えた気がしました。 アップルのリンゴマークのロゴ、NIKEのロゴ(スウッシュ (Swoosh))は、世界中の誰が見ても、また子どもたちさえも一度見たら覚える忘れることのないデザイン。日本酒も同様にシンプルで特徴のあるデザインのロゴにするべきだと思いました。


そこから、数多くのアイコンデザインを試作する中で完成したのが、現在の<SUIGEIクジラ>と<ホエールテール>の2つのロゴです。

「酔鯨」という名前そのものにある“鯨”は、非常に分かりやすい象徴です。このモチーフを活かしながら、スーパーや居酒屋など日常的に楽しむお酒には親しみやすい<SUIGEIクジラ>、高級レストランや専門店で扱われる特別なお酒には上質感のある<ホエールテール>と、用途に応じてロゴを分けて設計しました。 それぞれのロゴは、ボトルだけでなく、Tシャツやスイーツ、グッズなどにも展開され、視覚的な認知を広げる役割を果たしていきました。その結果、ブランドの名前や印象を強く残すことに繋がったと感じています。



後談ですが、今でこそ、シンボライズな日本酒ロゴは、たくさん増えてきましたが、ロゴを作った当時は、ほとんどなかったので、今まで酔鯨という漢字のロゴがなくなり、マークやイラストだけになったロゴの商品を見て、「会社を潰す気か!」と思われたスタッフ様もいたとか。。

結果オーライですが、革新は、常にチャレンジから始まるもので、それを推進していただいた当時の酔鯨さんのブランディングチームの皆さんの決断の賜物だと思います。



後日、ミシュランシェフの方とお話しする機会があり、とても印象的なエピソードを伺いました。

「シェフ仲間と日本酒を飲み歩いていた際、時間が経ってもひねた感じがしない美味しいお酒がありました。飲食店の店主にこの酒のボトルを見せてくださいというと、それが<ホエールテール>の高育54号というお酒でした。酔っ払っていたので、記憶も曖昧でしたが、次の週に酒屋に鯨の尻尾みたいなマークのお酒が美味かったから探して欲しいと尋ねると。。あ、それ、酔鯨ですね。。ということで、次の日にお店に持ってきてもらいました。酔っ払っててもあの<ホエールテール>ボトルは、ちゃんと覚えていました。。


酔っていてもロゴと味は、リンクしてちゃんと記憶に残っていた――。

味と視覚が結びついたその体験は、まさにニューヨークで感じた課題への答えそのものだったと感じています。


教訓は、こうだ。

革新は、常に現状を見つめ直し、未来を歩むために覚悟を決めたチャレンジから始まる。




#ブランディング #ブランディング会社 #ファン作りブランディング #ファンマーケティング #ブランドの作り方 #顧客をファンにする #顧客のファン化 #ブランディングプロデュース #ブランドコンサル会社 #ブランド構築会社 #日本酒マーケティング #ブランド構築 #ブランディング戦略 #ファンの作り方 #酔鯨ブランディング #残波ブランディング #オウンドメディア作り方 #ストーリーテリング  #日本酒ブランディング #酒ブランディング #SAKE BRANDING #抹茶ブランディング #スイーツブランディング #日本酒マーケティング #日本酒マーケティング戦略 #日本酒ブランドコンサル  #酒ブランドコンサル


#KANBEE INTEL

 
 
 

コメント


bottom of page