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『マーメイドスタイル』に見る、“物語起点”のブランディング戦略。

  • 執筆者の写真: KANBEE INTEL,INC. 山本兼嗣
    KANBEE INTEL,INC. 山本兼嗣
  • 16 時間前
  • 読了時間: 6分

更新日:7 時間前

現在、多くのブランドが直面している最大の課題は、「良い商品なのに選ばれない」という問題です。


品質が高い。 デザインも悪くない。 価格も適正。

しかし、それだけでは人は動かない。

なぜなら、現代は“モノ余り”の時代だからです。


どんな商品でも、似たものはすぐ見つかる。 どんなサービスでも、代替が存在する。

その中で、人が最終的に選ぶのは、“自分が共感できる物語”です。


『マーメイドスタイル』というブランディングの事例では、単にストーリーを作っているのではなく、“世界観そのものをブランド資産化”している点にあります。


これは、現在のラグジュアリーブランド、観光ブランド、ライフスタイルブランド、地域ブランドなどに共通する、非常に重要な考え方です。


つまり、“商品を売る”のではなく、“その世界に入りたくなる感情”を作っているのです。



1. 「何を売るか」ではなく、「どんな世界を作るか」


従来型のマーケティングは、“商品説明型”でした。


・性能が高い

・品質が良い

・価格が安い

・機能が便利


こうした情報を積み上げ、比較優位を作っていく。


しかし現在、人はスペック比較だけでは動きません。

なぜなら、情報が溢れすぎているからです。

そこで重要になるのが、“世界観設計”です。


『マーメイドスタイル』のブランディングは、この世界観設計をより明確にしました。

そこには、単なる物語以上に、“その世界で生きる価値観”があります。


例えば、


・海辺の空気感 

・人と人との距離感 

・ローカルコミュニティの温度 

・食文化

 ・日常の豊かさ 

・ゆっくり流れる時間


これらは単なる背景設定ではありません。

ブランドの価値そのものです。


つまり、このブランド手法が伝えているのは、「何が起きるか」ではなく、

“どんな人生観を持った世界なのか”ということです。


そして、人はそこに惹かれる。


今の時代、強いブランドは全て、“世界観”を持っています。


AppleにはAppleの思想がある。

NOT A HOTELにはNOT A HOTELの世界観がある。

高級レストランには、“その店に流れる空気”がある。


ブランドとは、ロゴや商品名ではなく、“空気感”なのです。


『マーメイドスタイル』は、その空気感を非常に丁寧に設計しています。




2. “共感”を作る設計を大切にする


現代のブランディングにおいて最も重要なのは、“共感”です。

かつては、“憧れ”がブランドを作っていました。

しかし今は、“共感”の時代です。


特にSNS時代では、「自分がその世界に参加できるか」が重要になる。


『マーメイドスタイル』の物語は、この共感設計を作り込みました。

なぜなら、登場する価値観が、“理想化されすぎていない”からです。


完璧な成功者ではない。

超人的なキャラクターでもない。

どこか不完全で、どこか人間らしい。

だからこそ、人は感情移入できる。


これは、現代ブランドにおいて非常に重要な考え方です。


今、多くの企業ブランディングが失敗する理由は、“綺麗に作りすぎる”ことです。

高級感を出そうとしすぎる。 洗練させすぎる。

しかし、それだけでは“温度”が消えてしまう。


人は、“人間らしさ”に惹かれます。

少し不完全。 少し余白がある。

その方が、感情が入る。


『マーメイドスタイル』は、まさにその“余白設計”を重要視しました。

見る人が、自分自身の感情を重ねられる。

だから、“ファン”が生まれると思っています。



3. 「ローカル」を、“独自の世界観物語”に変えていく


このブランディングで特に重要なのは、“地域性”の扱い方です。

現在、世界的にローカル文化の価値が高まっています。

大量生産・大量消費の時代が終わり、“その土地にしかない価値”が求められている。

しかし、多くの地域ブランディングは失敗します。

なぜなら、“観光案内”になってしまうからです。


名所紹介。

特産品紹介。

歴史紹介。


もちろんそれも必要ですが、それだけでは感情が動かない。

重要なのは、“その土地に流れる人生”を描くことです。

『マーメイドスタイル』は、ローカル文化を“説明”していません。

しかし、“空気”として“世界観”を伝えなくてはいけません。


そこに暮らす人たちの距離感。 日常。 食文化。 コミュニティ。

それによって、“地方”が単なる田舎ではなく、“憧れのライフスタイル”として機能する姿を映し出すことが重要です。


これは、現代の地域ブランディングにおいて極めて大切な表現コンテンツです。

今後の地方創生で必要なのは、“施設開発”だけではありません。

必要なのは、“物語の設計”です。

つまり、「ここに来ると、どんな感情になれるのか」を作ること。

それがブランド価値になります。




4. “売り込まない”から、ブランドになる


現代の消費者は、“売り込み”に敏感です。

広告っぽいものを見ると、無意識に距離を取る。

だからこそ、今のブランドに必要なのは、“直接売らないこと”です。

『マーメイドスタイル』のブランディングも、まさにこの手法を取っています。


強引なメッセージがない。

「これが凄い」もない。

「買ってください」もない。

しかし、その世界に惹かれる。


これは非常に大切ねなブランディング手法だと思っています。

なぜなら、人は“自分で好きになったもの”に強く愛着を持つからです。

つまり、ブランド側が押し付けるのではなく、“自発的に好きになる余白”を作っている。


これが、ファン化の本質です。


今後のブランド戦略では、“広告”より、“文化づくり”が重要になります。

その世界観に共感する人たちが集まり、コミュニティ化していく。

ブランドとは、“共通の価値観を持つ人たちの集まり”になっていくのです。




5. これからの時代、“物語を持つブランド”だけが強くなる


今後、AIによって商品開発やデザインの差は急速になくなっていきます。


品質差も縮まる。

機能差も縮まる。

そうなった時、最後に残る競争力は、“物語”です。


どんな価値観を持っているのか。

どんな世界を目指しているのか。

そのブランドと関わることで、どんな人生観を感じられるのか。


そこが重要になります。


『マーメイドスタイル』のブランディングは、まさにこの“物語資産”を中心に設計しました。


単なるストーリーではない。

“生き方の提案”をする。

だから、人は興味を持つ。


現在、強いブランドは全て、“文化”を持っています。

単なる商品販売ではなく、“価値観の共有”をしている。

そして、その価値観に共感した人たちが、ブランドを広げていくと私たちは考えています。


これからの時代、企業ブランディング、地域ブランディング、飲食、ホテル、酒蔵、ライフスタイルブランドに必要なのは、“スペック競争”ではありません。


“物語競争”とも言える時代です。


どれだけ人の感情に入り込める世界を作れるか。

どれだけ、「その世界に参加したい」と思わせられるか。

それが、ブランド価値になる。


『マーメイドスタイル』は、そのことを非常に分かりやすく示しているブランディング事例だと言えるでしょう。


私たちは、「その物語がどのようにブランドを形成しているか」に特化して、世界観設計・共感設計・地域性・文化化・ファン化など、“物語ブランディング”視点を大切に地方創生ブランディングもお手伝いしています。




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