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ファン作り ブランド戦略<3>即効性のあるコラボレーションマーケティング

執筆者の写真: KANBEE INTEL,INC. 山本兼嗣KANBEE INTEL,INC. 山本兼嗣

人口減少が加速し、これまでの売上を取ることが大変難しくなってきた小売業界。2008年以降、日本の総人口は年間約0.7~1.0%ずつ減少しており、2050年には1億人を下回ると予測されています。


ある調査によると、地方型の百貨店は過去10年間で店舗数が20~30%減少しており、例として、2008年に10店舗あった店舗群が2020年には7店舗程度にまで縮小しているケースがあり、また地方スーパーでは顧客数が減少し、店舗の売上が前年同期比で5~10%落ち込む事例も報告されています。


このような中、他社との差別化を図り自社のブランド力を強化していくことが益々重要になってくる時代とも言われています。


ブランディングの向上は、顧客に対する信頼や認知度を高め、製品やサービスの付加価値を訴求する上で非常に有効な対策の一つです。ただ、国内市場自体が縮小している状況では、ブランディング強化だけでは十分とはいかず、他の施策と組み合わせる必要があります。


例えばこのようなクロスマーケティングです。

  • デジタルマーケティングの推進

    オンラインチャネルを活用して広い顧客層にリーチすることで、ブランド認知を強化できます。

  • 製品・サービスの差別化

    独自性や付加価値を高めることで、価格競争から脱却し、ブランドの価値を高める戦略が求められます。

  • 海外市場の開拓

    国内市場の縮小を補うため、海外市場への展開も重要な戦略の一環となります。


とはいえ、単独のブランディングで、これらを行っていくのは、かなりの時間とお金が必要です。弊社のブランド構築では、上記のような展開を促進するために、即効性のある他業種や他社、あるいは知名度の高いアーティストなどとのコラボレーション展開をマーケティング戦略として行うことが多くあります。


他社や他業種とのコラボレーションは、短期間でブランドの認知度向上や新規顧客の獲得につながる有効な手段と言えます。例えば、異業種の技術やデザイン、マーケティング力を取り入れることで、従来の枠を超えた新しい価値を提供でき、話題性を創出することが可能です。

ただし、成功するためには、コラボレーションの目的やコンセプトが明確で、双方のブランド価値やターゲット層に合致していることが重要です。コラボレーションマーケティング戦略のコンセプトやターゲットが明確であれば、多くの場合、双方の強みがシナジーを生み、即効性のあるブランド構築が実現される可能性が高まります。


世界的なブランドの事例ではこのようなものがあります。


  • Adidas

    • Adidas x Parley for the Oceans:環境保護団体Parley for the Oceansと提携し、海洋プラスチックをリサイクルしたシューズやウェアを展開。環境意識の高い消費者層に訴求し、ブランドイメージの向上と売上拡大に寄与しています。

  • H&M

    • H&M x Balmain / Moschino などの限定コレクション:高級デザイナーやブランドとのコラボレーションで、通常ラインとは異なる限定アイテムを発売。これにより、話題性と付加価値が生まれ、店舗への集客やオンラインでの注目度が大幅にアップしました。

  • IKEA

    • IKEA x LEGO:家具や生活雑貨にLEGOの要素を取り入れた商品を展開。親子で楽しめる企画として話題になり、新しい顧客層の獲得につながっています。

  • Starbucks

    • Starbucks x Spotify:音楽ストリーミングサービスのSpotifyと提携し、店内での音楽体験を強化。これにより、来店体験を向上させるとともに、ブランドとしてのライフスタイル提案が成功しています。

  • Apple x Hermès

    • Apple Watch Hermès:ラグジュアリーブランドHermèsとの協業により、テクノロジーと高級ファッションの融合を実現。高価格帯ながら限定性とデザイン性で熱狂的な支持を得、両ブランドのプレミアムイメージを強化しています。


これらの事例は、異なる業種やブランドとのコラボレーションが、新たな価値やストーリーを創出し、即効性のあるマーケティング効果を発揮している好例と言えます。


これらのコラボレーションマーケティングは、大手企業しかなしえないものではなく、中書企業においても規模感は違えど、即効性のあるブランド力のアップやそれに伴う売り上げの拡大をはかることが可能です。


弊社でのコラボレーションマーケティングは、このようなものがあります。


日本酒企業様とミシュランシェフ10人のコラボレーション企画




日本酒企業様とタレント系youtube番組とのコラボレーション企画




泡盛企業様とアーティストとの商品コラボレーション企画




泡盛企業様とアカデミー賞映画作曲家との商品コラボレーション企画



泡盛企業様とボッテガ・ヴァネッタ採用の陶芸家との商品コラボレーション企画



日本酒と泡盛企業様との商品及びイベントコラボレーション企画



日本酒様と人気漫画家との商品イベントコラボレーション企画



泡盛企業様とラグジュアリーホテルとのコラボレーション企画




泡盛企業様と有名BARとのコラボレーション企画




コラボレーションマーケティングは、異なるブランドや業種の強みを組み合わせることで、従来の枠組みを超えた革新的な商品やサービスを生み出し、ブランドのストーリー性を強化する有効な戦略です。以下のポイントにまとめられます。


  • 革新性の創出

    異業種のパートナーと連携することで、従来の常識にとらわれない新しいデザインや技術を取り入れ、他にはない独自性を打ち出すことができます。ナイキ×Off-White「The Ten」などは、その革新的なデザインで話題を呼び、市場に衝撃を与えました。

  • ストーリー性の強化

    コラボレーションは、双方のブランドの歴史や理念、価値観を融合させた魅力的なストーリーを作り出します。消費者は単なる商品購入以上に、その背景にあるブランドストーリーに共感し、ブランドロイヤルティが向上します。

  • 短期間での市場インパクト

    限定版や期間限定のコラボ商品は、即完売やリセール市場での高騰といった形で短期間に大きな市場反響を生み出します。これにより、ブランドの認知度が急速に向上し、新規顧客獲得にもつながります。

  • 新たな顧客層へのリーチ

    異業種との協業により、従来のターゲット層以外の新しい顧客にアプローチできるため、市場拡大にも寄与します。例えば、テック企業との協業で若年層やデジタル世代へ、ラグジュアリーブランドとの連携で高所得層へとリーチが広がります。


コラボレーションマーケティングは、ブランド同士のシナジーを活かし、革新性とストーリー性を強化することで、短期間で市場に強いインパクトを与える戦略として非常に効果的です。これにより、従来の枠にとらわれない新たな市場機会が生まれ、ブランドの成長を加速させる力となります。


コラボレーションマーケティングに関するブランディングも是非お気軽にご相談ください。






 
 
 

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